「奥様から早紀が倒れたって聞いて、
本当にビックリしたよ。」

「ちょっと逆上せちゃって…
アハハ…。

それより、ごめん。
あたし重かったでしょ。」


「ほんとだよ。
重すぎて肩凝ったー。」

東は肩をトントン、と叩く。


「ひど!
あたし体重は標準以下だし!」

「アハハハ、うそうそ。
むしろ軽かったから。
お前、もっと太れよ。」

お腹を人差し指でつついてくる。


「やだよ。
ドレス着れなくなるもん。」

パーティーでお肉出てるなんて、
カッコ悪すぎてダメダメ。


「よく言うよ。

じゃあ、俺仕事あるから。
ゆっくり休んどけ。
もう逆上せんなよ〜。」

「うん。おやすみ。」


東が部屋を出て、あたしはすぐに寝た。


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