一年と二ヵ月



どうしよう。
まさか食事に誘われるとは
思ってなかった。

大人の人と食事に行けるような服なんて
持ってるはずがない。


よし、こうなったら。


プルルルルル……
プルルルルル…

《はい、もしもーしっ》

「七海、明日あたしに付き合いなさいよ!」

《ん?いいけど、どうしたのー?
なんて言われたぁ?》

「食事に誘われた。」

《………食事に誘われたぁぁ?!》

七海が耳元で叫ぶ。

「うっさいわ、バカ。
明日買い物行くから。」

《え、え、食事?

…きゃーー!
それって結構いい感じじゃん!!》

耳がキーンとしてきた…


「そういうことはないって。
とにかく、明日付き合いなさいよ!」

《はーいっ!》


_