一年と二ヵ月



「想像しすぎなんじゃない?
たまたま持ってただけなのかもよ。」

「分かんないじゃーん!
でも、とりあえず会ってみなよ!」


さっきから疑問に思ってたことが1つ。

「何でそんなにその人と会わせたいの?」


いつもなら、

『へぇー、良かったじゃん。』

とか

『どんな人?!イケメン?!』

って感じなのに、今日はなんか変。


「そりゃあ、あたしだって
早紀に幸せになってほしいわけよ。」

怪しい。
いつもの七海じゃない。

「……………嘘。」

七海を睨むと、降参したようだ。


「はいはい、嘘ですー!

早紀が興味ない人だったら、
あたしに回してもらえないかなー…

みたいな。」


「岡田さんは物じゃないんだから。」

えへへ、笑う七海。

やっぱり七海は七海だった。


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