そこでいったん言葉を切ると、考えるように唸ってから、「元気出しなよ」いつもみたいに、ふわっと微笑んだ。 私も小さく、笑い返した。 ―――――隼人。 あの歌があなたに届いているなら、 戻りたいと思ってくれてるなら、 早く目を覚まして。 そしてまた来年、この場所に2人で来よう。 それまでは、あの日もらったネックレスとくまうさぎで、我慢するから。