血中に進入した劇薬はアルコールの酔いも手伝って男の循環器を駆け巡り瞬く間に中枢神経を直撃した。


目の眩むような強烈な快楽が脳天から背筋に伝達され男の全身を走抜けた。


自律神経は変調を起こし瞳孔は開いたままになり、呼吸は荒がり心臓は早鐘を打ち続ける。


しかし反対に意識は冴え渡り集中力が増大していくのを男は感じていた。