ケンイチは、ここに到着してまず最初の手続きを済ますとアライという三十代の職員にバリカンで坊主にされた。
アライは体格の良い大男で半袖のシャツから出る日に焼けたその腕は太く毛深かった。
「お前、お袋殺したんだってな?」
刈られた毛を掃除させられてるケンイチに向かってアライがいった。
「……」
「どんな気分なんだ? 自分のお袋を絞め殺すときは?」
「……」
「何とかいえよ、お前、しゃべれねえのか?」
アライは、ケンイチの耳を掴むと力まかせに引っ張りあげた。
「痛いか? 何とかいえよ、オレを舐めるなよ!」
「……」
「強情なやつだな」
そういうとアライは、いきなりケンイチのみぞおちを殴りつけた。
アライは体格の良い大男で半袖のシャツから出る日に焼けたその腕は太く毛深かった。
「お前、お袋殺したんだってな?」
刈られた毛を掃除させられてるケンイチに向かってアライがいった。
「……」
「どんな気分なんだ? 自分のお袋を絞め殺すときは?」
「……」
「何とかいえよ、お前、しゃべれねえのか?」
アライは、ケンイチの耳を掴むと力まかせに引っ張りあげた。
「痛いか? 何とかいえよ、オレを舐めるなよ!」
「……」
「強情なやつだな」
そういうとアライは、いきなりケンイチのみぞおちを殴りつけた。
