買い物を終えて、ゆっくり寄り道しながら家に帰る。

律は荷物を持ってくれてる。

バッグも“持とうか?”って聞いてくれたけど、さすがに悪いので遠慮した。


「これもファッションの一部なの!」

「あーそう。それは失礼しました」

「でも、ありがと」

「ん、どういたしまして」


律は空いた方の手を差し出して、私の手をつかんで言った。


「もし子供ができたら、この間に入るわけじゃん?そしたら柚希と手つなげなくなるね」


ハッとして律を見ると、まっすぐな瞳の律と目が合う。

……律ってば。

ホント大好き。