春がきて、律は研修医を卒業。

心臓外科医になった。

仕事は更に忙しくなるし、後輩の研修医や医学生を引き連れていくこともあるらしい。

それでも、私のために“できるだけ”早く帰ってきてくれる。

日付が変わって、先に眠ってしまっていても、律が帰ってきたことがわかる。

夢の中でも、律のキスを感じる。

穏やかに過ぎる時間。

何よりも大切なもの。

ふたりで過ごす時間。