「今日は当直だから」

「うん、わかってる」

「何かあったら、すぐに連絡するんだぞ?直通電話の番号わかるか?」

「わかってる、わかってる」


心配症な律は、何度も確認する。

大丈夫だよぉ。


「当直、がんばってね」

「ヒマなことを祈る…」

「一緒に祈っててあげるね」


そう言って、病院玄関で律と別れた。

病院にいる間は、いつでもそばにいる気がしてた。

だから、ちょっと寂しい。