「今日はねぇ、循環器内科の…背が高くてメガネかけてて、若い先生が見に来てた」


全然知らない先生も来る。

それを律にチクる。


「若い先生?」

「そう。“調子はどぉですかぁ~”」


私がモノマネすると、律はピンと来たらしくウケている。


「わかった、花田先生だ」

「そんな名前だった」

「見に来てただけ?」

「私の顔と、モニターの数字と、点滴とチラッとみて帰って行ったよ」


そう言うと、律は心配そうな顔。