ユキちゃんは買い物袋を持ってすぐにキッチンに向かった。 「手伝わなくて平気?」 「平気」 相変わらずの素っ気ない即答。 「あ、エプロンいる?」 「絶対いらねぇ。」 「だよね…」 家にあるエプロンは花柄の入ったピンク色しかない。 ユキちゃんがそんなのを着けたところを見たら、絶対に笑い死にしてしまう。