光をもとめて


散々愚痴を言っていながらも何気に買い物袋を持ってくれたユキちゃん。


マンションに着き、家の中に入った。


ユキちゃんはよく家に来てくれるから、すっかり家の中を把握している。


「今日親御さんは?」


「仕事だよ。2人共夜勤がカブって今日は帰って来ない」


「ふーん。忙しいんだな」


「まぁね」


“パチン”とリビングの電気をつけたけど、それは久々なように思えた。