『俺に話かけるなんて命知らずなヤツだな。とか思ってんだよ、アイツら』 『は?何で?』 場所を変えて屋上に行き、2人で授業をサボっていた。 『…お前さ俺の噂くらい聞いたことあんだろ。 “冷酷非情”な俺を、 “ユキちゃん”なんて馴れ馴れしく呼ぶお前にみんな驚いてんだよ』 『あー、なるほどね。でもあたしはユキちゃんのほうが呼びやすいし』 『だからその呼び方やめろって』 眉間にシワを寄せて睨んでくるユキちゃんにあたしは口角を上げて笑った。