あたしは意地悪くニヤリと口角を上げて笑う。 ユキちゃんは呆れたように溜め息をついて、無言であたしの隣に座った。 ユキちゃんはハーフで、いつ見ても綺麗な顔立ちをしている。 あたしは化粧をしてやっとマシな顔になるのに、スッピンでこんなに綺麗なユキちゃんがすごく羨ましい。 幸い男で安心した。女だったら絶対妬んでるし。 「…なに人の顔をバカ面して見てんだよ」 「バカ面は余計でしょ!」