光をもとめて


ピルルルルッ!と着信音が部屋に鳴り響いた。


「…あ、店長からだ。うわヤベ、遅刻だ…」


着信音は真白の携帯からだった。


携帯の画面を見るなり真白は怠そうな顔をして、着信音を止めた。


「……あ…ごめん、あたしのせいで遅刻した…んだよね…」


「全然綾都ちゃんのせいじゃねーよ。
つか、綾都ちゃんってそんなこと気にして謝ったりするんだ!?」


目を丸くしながらも笑ってあたしをまじまじと見てくる真白。