『綾都が1人で寂しくならないようにと思って。もし寂しくなったらこのクマさんを見てママを思い出して。 綾都は1人じゃないよ』 そう言って優しく抱きしめてくれた母さん。 あたしは本当に嬉しかった……。 ……だけど…、 本当はこんなものいらなかった。 あたしがずっと欲しかったものはこんなものじゃない。 あたしが欲しかったのは……―――――