光をもとめて


「…これのこと?」


真白はズボンのポケットに手を入れて何かを取り出した。


「あ!それっ!!」


真白の手のひらに乗っていたのは、探していたストラップだった。


あたしは手荒に真白からストラップを奪い取って胸の辺りに両手でぎゅうと強くぬいぐるみを握った。


「よかった…見つかって…」


とても嬉しくて笑顔を浮かべるあたしを、真白はじっと見つめていた。