「こんな時に限って何で急に補習に呼び出されるわけっ!?」


愚痴を言いながら、あたしはホテル街に向かって走っていた。


昨日の英語の小テストでカンニングしたことにされたから、放課後に1人で受けさせられた。


しかもテストで満点を取るまで帰してもらえなかったからもう6時前にまでなってしまった。


「もう暗くなってきたじゃんっ」


道端をキョロキョロとしながらストラップを探した。


一応昨日のホテルの前まで来たけど、1人で中に入るのもなぁ……。