光をもとめて


家に入るとローファを雑に脱いで、部屋に向かった。


鞄を乱暴に床に投げつけて、乱れる心を落ち着かせた。


暫くしてから時間を確かめるためにスカートのポケットから携帯を取り出したけど、変な違和感があった。


いつもより携帯が少し軽い感じがしたからよく見ると、


「…うそっ、何でないの!?」


あたしは冷や汗をかいた。


いつも携帯に付けてたクマのぬいぐるみのストラップが無くなっていた。