光をもとめて


そろっと目を開けると、男の拳をチャラ男が受け止めていた。


「オッサンさ、恥ずかしくねぇの?道端で女に手を挙げようとしてさぁ。おまけに上半身裸で」


「何だお前は!?」と男は焦った声を出した。


「…オッサン、ケーサツ呼ばれたくなかったら早くどっか行きな。」


チャラ男は男を見下ろしながら、怖い顔をして睨みつけると、男は顔を青くした。


騒ぎに人集りが出来始めているのに気づいた男は渋々ホテルの中に戻って行った。


あたしはそれを後ろでぽかんと見ていると、チャラ男は目を合わせずにあたしの腕を引っ張りだした。