「――…っあたしに触らないで!!」 叫ぶと同時に真白の胸を両手で思い切り突き飛ばした。 「…っ…、綾…都…?」 突き飛ばされた痛みから真白は一瞬顔を歪めた。 「……たし…、あたしっ……汚れてるから…っ」 「汚れてねぇよ!!」 叫んだ真白は、あたしを逃がしたくないとでもいうかのように力強く抱きしめた。 「ウソだよ……。あたしは…汚れてる…っ…」 「俺は、綾都が汚れてるなんて思ったことなんて一度もねぇよ。綾都は汚れてなんかねぇ…。綾都は綺麗だよ。心も…全部……」