真白の言葉は真剣な眼差しと同時に、あたしの心臓を貫き、あたし自身を麻痺させた。 何とか脳をフル回転させ、ようやく唇を開くことが出来た。 「あたしも…真白のこと……嫌いじゃないよ」 「――そういう意味じゃないって、わかってる?」 あたしの頬を両手で包み込んだ彼はゆっくり顔を近づけてくる。 「真白…っ」 瞼を強く閉じて身構えると、真白はあたしの額に軽くキスをした。 「――俺、ホンキだから」 そう言って優しく微笑む彼に、あたしは何故か後ろめたい気持ちになった。