『お兄ちゃんも…家にいたくないからここに来たの?』 俺を見上げる女の子の大きな瞳は、ただ真っ直ぐに俺を見つめていた。 『……別に。暇だから来ただけだよ』 『…そっか…』と小さな声で、悲しげに微笑んでいた。 その表情が痛々しくて、今にもこの小さな存在が消えてしまいそうで、自分でもわからないけど、無性に彼女を抱きしめてやりたくなった。 『お前…名前なんての?』 彼女は言葉は発しようと唇を開いた時、 『真白ーーー』 公園の入り口の方から俺を呼ぶ声が響いた。