「いったぁ…」


男が体を起こす前にあたしは急いで捲り上げられていたキャミを下ろして、スカートの下にパンツを穿いた。


「テメェ…っ!!」男は後頭部を抑えながら上半身を起こした。


あたしはカッターシャツと鞄を持って急いで部屋から出た。


後ろから男の怒鳴り声が廊下中に響き渡った。あたしは走っている最中にカッターシャツに腕を通して着た。


ホテルの出口付近の所で足を滑らせて、あたしは階段から落ちてしまった。


「いってぇ…っ」膝の痛みなんか我慢して、とにかく体を起こして走り出した。