あたしのどこに、人に“尊敬”なんてしてもらえるような所があるんだろう…。
自分のことで精一杯で、毎日の日々の苦しさから逃げてばかりの…あたしなんかの…ドコに……。
「ユキちゃん聞いて!あたしね、飲食店でバイトすることに決まったんだ!」
昼休み、いつものように屋上でユキちゃんとくつろいでいた。
仰向けに寝転んでいるユキちゃんの隣で、あたしは胡座を掻いた格好で話かけた。
「…へぇ、よかったじゃん」
彼は微動だにすることもなければ、表情は何一つ変わってないけど、声のトーンからして少し(?)は喜んでくれているみたいだ。