「さっき話たからもういいだろ」
「えぇから早よ行き!」と、陣平のお母さんは彼の背中を“バシッ!”と叩いて無理矢理席を立たせた。
「仲良いんですね」と笑いながら言うと、彼女はゲラゲラと笑いだした。
「一応これでも親子やからね。あのクソガキ、ちっさい頃から生意気やし無愛想やし、目つきは悪い。小学1年で早い反抗期迎えてたわ。
アイツの友達は近所に住んでた真白だけやってね」
「…そーなんですか…」
真白って名前が誰かの口から出るたびに、あたしの心はざわついて乱される。
「まぁ昔よりも今のほうが憎ったらしさは増してんねんけどな」
「悪かったな」と彼女を見下ろして睨みつける陣平。
