光をもとめて


二人の仲裁に入ったのは陣平のお父さんだった。物腰の柔らかそうな普通の中年のオジサンだった。


しばらくして店が閉店時間になると、さっきまで賑やかだったのがガラリと静かになり、心地良かった空間も寂しい感じがした。


「綾都ちゃんごめんな、閉店時間まで待たせてもうて。アンタとゆっくり話たかったさかい」


陣平の隣に座って、あたしと向かい側になって話始めた。


「いえっ…、全然へーきです!」


「そんな堅くならんでえぇんよ?気楽に気楽に」


「ババァの迫力にビビってんだよ」


「アンタは黙っとき!!」