「…そんな質問考えたことなかった。言われてみりゃあ何でだろうな…。 自分でもわかんねぇけどただ単純に、ダチだからじゃねーの」 「―――!、…ユキちゃん……」 こんなあたしを“トモダチ”だって言ってくれるんだ……ユキちゃん…。 心の底から溢れてくる嬉しさ、溢れてくる涙…。 「じゃーな」 「…ん、ありがとう」 ユキちゃんはゆっくりと微笑んで、玄関から出て行った。