「…あのオッサンにとってあたしは3万円の価値か……」


オッサンからもらった札を眺めてボソッと呟き、スカートのポケットに突っ込んだ。


ホテルの外に出ると、暗い中をネオンの明かりがギラギラと輝いていて、あまりの眩しさにあたしは目を細めた。


ホテルが建て並ぶ中をあたしは歩き始めた。


あたしとすれ違う奴らは必ず変な目で見る。


まぁ制服着た高校生がこんな所で、こんな時間に歩いてたら普通は怪しむか…。