「お願いやめて!!ユキちゃん!!」 静止する声をムシしたままのユキちゃん。 「――輝幸っっ!!!もういい!やめてぇぇっ!!」 叫び声をあげるとユキちゃんはピクリと反応して、そっと中原から手を離した。 中原は勢いよく顔を上げて、咳き込みながら大きく呼吸をしていた。 良かった…。ユキちゃん…やめてくれて……。 ただでさえ酸欠気味だったのに、大声を出したせいか余計に酸欠になって、ユキちゃんの背中にもたれかかった。