「さっきの威勢はどうした?」 咳き込む中原の頭をユキちゃんはまた水の中に突っ込む。 ユキちゃんの表情は今まで見たことないくらい冷たくて、あたしは恐怖を感じて背筋が凍りついた。 ユキちゃんマジでキレてる…!止めなきゃ…っ! 酸欠で頭がふらつきながらも、ユキちゃんの腕に強くしがみついた。 「ユキちゃんやめて!!」 「離せよっ!こういう奴は自分も同じ目に合わねぇと一生わかんねぇんだよ!!」 ユキちゃんが中原を押さえつける手の力がもっと強まってしまった。