光をもとめて


中原は髪から手を離すと、中原の足元に置いてあった水が溢れたバケツをあたしに近づけた。


「な…何する気……」


「…死ねよ、朝比奈」


恐ろしい笑みを浮かべて、あたしの頭を強く掴んで、勢いよくバケツに突っ込ませた。


口からゴボゴボと泡が立ち、あたしは押さえつけられている頭を上げようと必死だった。


膝をついて、2人に腕を後ろに押されつけられている状態じゃ、抵抗なんて出来やしなかった。


頭全てが水に浸かっていてたけど、中原の叫び声は何となく聞こえた。


「さっさと死ねよ!!アンタがいなくなれば真白はまた私を見てくれるんだからっ!!!」