光をもとめて


突然誰かに背中を強く押されて、前から倒れた。


「…ってぇ~、何すんだよ!?」


膝をついて上半身を起こした体勢で後ろを振り返ろうとすると、両腕を2人に掴まれた。


そいつらは中原にいつもひっついている女達だった。


そして、あたしの前に現れたのは中原だった。


状況からして長谷川さんが言ったことは、こういうことだったわけか…。


「…中原…何のつもり…?」


あたしの問いに平手打ちで返した中原はえらく不機嫌なのがわかった。