光をもとめて


午後の授業が終えてトイレから戻ると、同じクラスの長谷川さんが立っていた。


長谷川さんはどちらかというと地味で大人しい子だ。


「…あ…朝比奈さん、さっき天野君が来て…体育館の裏に…来てって…」


「ユキちゃんが…?わかった、ありがと」


あたしは鞄を持って体育館の裏に向かった。


「ユキちゃーん、どこー?」


大きな声でユキちゃんを呼ぶけど、ユキちゃんの姿は見当たらなかった。