それからしばらく時間が経つけど、ユキちゃんは何も聞かず、ただ静かにあたしの隣にいてくれた…。 「………ごめんね、ユキちゃん」 「あ?何が」 「…色々と」 「別に」 澄ました顔で答えるユキちゃん。 「昨日ね…父さんが久々に帰って来たんだ…。 そしたら…生活費のお金渡しに帰って来ただけだった……」 「………そうか…」