いつもユキちゃんに会えたら嬉しいのに…何で喜べないの…? 何で声がでないの…? 何か言わなきゃ、ユキちゃんに変な気遣わせちゃうじゃん……。 なのに体が自然とユキちゃんに抱きついていた。 「……何があったか知んねぇけど、1分だけな」 「ん…、ありがと…」 その時、あたしは気づかなかった。 少し離れた所から、ずぶ濡れの真白があたし達を見ていたことなんて……。