光をもとめて


自分の家の部屋まで送ってもらい、怪我の手当てまでしてもらった。


「…にしても、金魚すくいとかしたかったなぁ。りんご飴と綿あめも食べてないし」


せっかくの祭りを花火でしか楽しめなかったのがすごく残念であたしは拗ねていた。


真白に「花火は見れたしいいじゃん」と呑気に返された。


「晩飯、綾都の好きなの作ってやるよ」


「マジ!?じゃあオムライス食べたい!野菜抜きで」


「了解」


真白のこの優しさがホストとしてなのかがわからなくて、あたしはまだ真白の全てを信じられない…。