「やっぱ花火が終わると何か虚しくなるよなぁ」 「うん…。それよりいい加減下ろしてよっ! あたし重いんだから…」 「靴擦れして足痛ぇんだろ?」 ぐっと言葉を飲み込んで、羞恥に耐えながら渋々真白に負ぶられる。 「……でも歩けないほどじゃないしっ…」 「いいからいいから」 真白に自分の乱れた心臓の音が伝わってないかがすごく心配で、冷静ではいられない。