光をもとめて


4分くらい走らされて着いた場所は、屋台から少し離れた所にある川原だった。


「なんとか間に合った」


2人して呼吸を整えながら、草の上に腰を下ろした。


「アンタ…急に走り出すのいい加減やめてよね…」


「わりぃわりぃ。ここからのほうがよく見えっからさ」


一息ついたその時、ヒューって音がすると、“ドンッ!”っと大きな音を響かせながら、夜空に大きく光る花が浮かんだ。


ぱらぱらと消えてくと、次々と花火が打ち上げられてゆく。