光をもとめて


真白は着ていた黒のシャツを脱いでTシャツ1枚になり、黒のシャツをあたしに渡した。


「それ腰に巻いとけ」


「あ…うん…」


渡されたシャツをギュッと握って、「ごめん…」と小さく謝った。


真白は拗ねていた顔を徐々に緩めて、今日初めて笑顔を見せてくれた。


「…あっヤベ!あと7分じゃん!」


腕時計を見て慌てた真白は、あたしの手を握って走り出した。


「ちょっと…真白!?」