「触んじゃねぇよ!」 手を振り払おうとするけど、逆に力をこめられてしまった。 「…っ彼氏待たせてんだ!早く離せよ!」 「何いまさらウソ言って―――」 「俺がその子の彼氏だけど?」 誰かの声が男のセリフを遮った。 「まっ…真白!」 「俺の女に何してんの?」 真白はあたしの手首を掴んでいた男の手首を掴んで、あたしの手を解放してくれた。