ユキちゃんのおかげで赤点は無事に免れ、なんとか補習もない夏休みを過ごせることになった。 真白と約束した花火大会当日の夕方。 浴衣を着た女や、恋人達、家族なんかが通り過ぎる。 「やっぱ…このカッコ変かな……」 オフショルトップスの下にヒョウ柄タンク。 デニムのショートパンツ、ウエッジソールサンダル。 それといつも通りのギャルメイク。 心臓が妙にドキドキと緊張していて、服装やメイクをこんなに気にすることは初めてだった。