「……ありがと…真白」


「!綾都ちゃん初めて俺の名前呼んでくれた!」


「…っだから何よ!」


多分あたしのほっぺ、今触ったら絶対熱い。


「あのさ…っ、“綾都”って呼び捨てにしてもいい!?」


「……別にいいけど」


真白は目を輝かせて、満面の笑顔を浮かべた。


「綾都早く帰ろーぜ!腹減ったろ!?」


真白はあたしの手を引っ張って急に走り出すから、仕方なくあたしも走り出して真白の背中を追った。