小さい頃から家にひとりで留守番が毎日だった。 淋しかったけど、親が帰って来た時はとても嬉しくて、“いい子”にしてることで親はあたしを褒めてくれた。 だから小学校に入ったら勉強も頑張って、親が喜んでくれることをしてきた。 でも、あたしが大きくなるにつれて、親のケンカが徐々に大きくなっていった。 勉強を頑張っても褒めてくれなくなって、『もっと頑張んなさい!』って怒るようになった。 あたしは息が詰まる家から抜け出して、夜の公園で過ごすことが増えていった。家にいるよりすごく楽だから。