暫くして落ち着きを取り戻したあたしに、真白はホットミルクを入れてくれた。 沈黙の静かな中、並んでソファーに座りながらホットミルクをゆっくり口に進める。 けど、その重い空気に堪えきれなくなったあたしは、空になったカップをテーブルに置いて口を開いた。 「……あたし帰るよ」 「何で?明日土曜だし泊まっていきなよ。朝ちゃんと送ってやるしさ」 「…いいよ。迷惑だし」 「全然迷惑じゃねぇよ。それに今、綾都ちゃんを帰すのはすっげぇ心配だからさ」