光をもとめて


真白の襟を掴んだままの手は震えて、唇を噛みしめながら涙を流していた。


真白はそんなあたしの震える体を寄せて、優しく抱きしめた。


幼い子供をあやすように優しく頭を撫でてくる真白の手は大きくて、体からは香水の匂いがする。


今まで男達に抱きしめられたことはあるけど、真白は何か違う…。


真白は慰める言葉も励ます言葉も何も言わず、ただ抱きしめるだけだったけど…、その温もりが心地よかった……。