ゆきという人が誰なのか、検討もつかなかった。 だからこそ 会いたいと思った。 雪のせいか、いつもの外からの騒音も、今日は無だ。 はりつめたような それでいて穏やかな なんともいえない時間が流れた。 誰を待っているのだろう。 そんな思いは一切無い。 このまま待ち続けても構わない。 そんなことを思いながら、俺は静かに目を閉じた。