そして、泣きそうな美加の手を

引っ張って公園のベンチに

座らせた。

ギュッと抱き締めて、

「泣いていいよ。」

そう呟いた。

いつもとは逆だし、

抵抗があったのだろう。

でも、数回背中を撫でると、

「グスッ…うわーん…」

と、泣き出した。

「こ…怖かった。」

「うん。」

「気持ち悪かった…ヒック」

「うん。」