「ちょっと来な!」
私はそう言って香奈恵の髪の毛を引っ張り廊下の一番奥のトイレに連れ込んだ。
近いと先生に見つかるからね。
「何のつもりよ!?」
香奈恵が震えた声で言った。
「もしかしてあんた怖いのー?ハハハ!!」
あの香奈恵がビビってる。面白くて仕方がなかった
「ビビるワケないでしょ!?あんたみたいな奴に誰がビビるっていうのよ!」
「謝らないの?由那に。」
「は!?どうしてあたしが謝らないといけないのよ!?」
「殺して申し訳ありませんでした。って。土下座で謝らないの?」
それが普通のこと。
殺したら謝る。
謝っても一生許されることじゃないけどね。
この時の私は今までと違いすぎていた。本当にどうかしていた。


