幸せ満点の笑顔を見ていたらイライラしてきた。
「自分に好きな相手がいないからってそんな言い方するなよな!!」
「はぁ?俺にだって好きなやつぐらいいるから!!勝手に決め付けるなよ!!」
言うつもりなかったのに出てしまったこの言葉…
しかも一番言いたくなかった相手に…
「…そういうことね…早くダブルデートできるようにしとけよ?朱音もきっと喜ぶから」
そう笑いながら自分の部屋へと消えていった悠也…
「俺まだなんも言ってないのに…」
でも美羽ちゃんのあのぬくもりだけは誰にも渡したくない。
俺だけのものにしておきたい。


